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    わたしたちはここにいます!と叫ぶ為に「がっこうぐらし/原作:海法紀光 画:千葉サドル」10巻 感想・レビュー

    • 2018.07.29 Sunday
    • 11:44

     

    「がっこうぐらし」10巻を読む。後味悪くも武闘派と決着を付け大学編は終了。

    以前より提示されていた「就職」の道としてランダル社へと向かう事に。

     

    「美紀」と以前接触していた引きこもりの「青襲」をメンバーに加え遂に感染の真実が明かされる。

    だが、胡桃の症状の進行は止まらず、そして街の外では大規模な作戦が動き始めていて……。

    というわけで以下感想。ネタバレ注意。

     

     

     

     


     

    武闘派と闘争は内部分裂、自滅、そして「彼ら」の襲撃によって幕を閉じた。

    美紀達はランダル社に今回の事態の謎を解く手掛かりがあると考え、当初の予定通り大学を出発する事になる。

    そこには、大学内に引きこもり研究を続けていた青襲の姿もあった。

     

    青襲は胡桃の感染を見て、抗体があるのではないかと希望を抱く。しかし胡桃の症状の進行は進みつつあり、美紀もまた空気感染の可能性に思い当たる。

     

    焦燥感にかられながら辿り着いたランダル社の中で、全ての真実が明らかになる……。

     

     


     

     



    一気に話が動いた10巻。今までは内輪の話だけであったのが街の外の情報が入ってきたのと、青襲という便利な進行役が出てきた事で事件の全容が一気に明らかになりました。

    駆け足というか真実がポンッと簡単に開かされた事で読者としては虚を突かれたというか。

     

    そろそろ物語を畳みに来たのかなと邪推してしまいます。

    まぁ、今まで小出しにされてきた黒幕があまりに呆気ない存在だった点は「がっこうぐらし」という作品らしいかもしれません。


    この作品がゾンビものでありながら他の作品と大きく変わっている点は、あくまで少女四人の生活と心の有り様を主題に置いている点であり、ゾンビのいる日常物というジャンルであることです。

     

    この作品において目指すは、ゾンビを倒す事でも真実を突き止める事でもなく、それを前にして彼女達が何を想い何を選ぶかという点。

    真実に至る流れよりも彼女達のやり取りの方に尺が割かれている点はこの作品のスタンスがブレていない証明と言えるでしょう。

    胡桃の病状の進行は止まらない、街を救う方法も見つからない、そんな風に追い詰められていく四人は一度仲違いしながらも最終的に一つの結論を導き出します。


    始まりは学園生活部。

    だけどそれは部活であるから、学校を出て社会に出ていけば終わりが来てしまう。

    だからずっと一緒にはいられない。けれども、だからこそ今は「自分達らしく」一緒にいたい。


    物語のエンディングへのメタファーが今回ハッキリと提示されたことで、がっこうぐらしという物語、そして今まで語られてきた要素がこうも上手くハマるのかと唸らされました。
     


     

     

     


     

    というわけで風呂敷を畳みにきた10巻でした。くるみきが尊さ全開になってたり、みーくんの優秀さが際立ったりとサイドの話も見逃せない。

    みーくんが対峙してきた「どんなことをしても勝つ」という言葉がラストの結論に対しての前フリだった辺り、みーくんやっぱり主人公だなぁと。


    実写化や休載で本編以外の話題ばかりが先行していますが、本編もきっちり盛り上がってるよと言いたい感じです。

     

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